NPO法人日本ぬいぐるみ協会は、1)ぬいぐるみの旅の支援 2)ぬいぐるみを楽しむ活動の支援を行う団体です。活動は、どなたでも参加できます。
※ぬいぐるみを預かるホストファミリーになるには、会員になっていただく必要があります。(賛助会員を含む)

◆協会の目的

高齢者、病床の子ども、ハンディーキャップのある方、またその施設、家族を中心とした広く一般市民が所有するぬいぐるみに、旅やイベントを提供し、所有者にその情景などを還元することをにより、活力ある高齢社会作り、情操教育、豊かな心で生活していくための支援をしていくことを目的といたします。
また、ぬいぐるみを創作する方、楽しむ方のための情報交換の場を設け、創作活動等の支援をし、多くの方にぬいぐるみに触れる楽しさを普及させることを目的といたします。

◆活動事業

当協会は、下記の非営利活動を行っていきます。
1)ぬいぐるみの旅行代行・斡旋事業
2)ぬいぐるみに関するイベントなどの交流事業
3)ぬいぐるみアーティストの登録管理事業
4)その他、目的を達成するために必要な事業

1)ぬいぐるみの旅について

協会は、一般の方のほか、何らかの理由でご自身では外出の難しい方に、お持ちのぬいぐるみに自分の代わりに旅をさせる「ぬいぐるみの旅」をご案内します。
ぬいぐるみの旅には、会員でなくても、どなたでも参加できます。ぬいぐるみの旅に参加してみたい方、ぬいぐるみを預って写真撮影をする「ホストファミリー」になってみたい方は、「ぬいぐるみの旅」ホームページをご覧ください。(詳細は以下のリンクをクリックしてください)

2)ぬいぐるみに関するイベントなどの交流事業

ぬいぐるみを通じての交流事業を実施いたします。ぬいぐるみづくりなどの手芸ワークショップの開催や、写真コンテストの開催、カフェなどのイベントを開催いたします。

3)ぬいぐるみアーティストの登録管理事業

ぬいぐるみづくりなどをしているアーティスト作家さんの登録、管理、支援活動を行います。

◆定款・入会案内

定款や入会案内、利用規約などは、こちらからダウンロードしてください。入会については、「入会案内」もお読みください。

◆設立にあたり

私たちは誰でも一度は自分のぬいぐるみを持った経験があることと思います。ぬいぐるみは自分だけの大切な話し相手であり、遊び相手であったはずです。ぬいぐるみのやわらかい手触りや、自分だけを見てくれる表情に癒しを感じる方も多く、時代を超えて大切にされ続けている玩具のひとつです。
近年では、特にぬいぐるみの持つセラピー効果が注目されており、高齢者、認知症患者、長期入院の小児患者、また心に傷を持った方たちへ効果的であることがわかっています。
私どもは、チョコとビルというぬいぐるみを第三者に託して、旅をさせる「トラベルプロジェクト」という企画を2002年に開始しました。全国各地の見ず知らずの方が参加してくださり、温かな善意に支えられながら、国内・海外の各地を現在も旅しています。国内外のたくさんの名所名跡を訪問、また白馬山、富士山などへの登山や、時代祭など各地のお祭りに参加させていただきました。その他、海水浴、ドライブ、ショッピング、絵画展や、世界中のすばらしい音楽家の演奏会へ連れて行っていただき、所有者だけではとてもできない貴重な経験をさせていただいております。
この企画は、お会いしたことのない人とつながりを生むだけでなく、所有者のわたしどもをはじめ、預かったことのある方、またぬいぐるみの活動の様子を楽しみにしているすべての方に、毎日を元気に暮らす活力を与えてくれています。まるでわが子のように可愛がってくださった方たちは「また会いたい」と、何度もぬいぐるみを招待してくださり、交流が続いています。
これらの経験を、自力ではなかなか旅をすることができない方たちに経験していただければ、微力ながらも社会貢献できるのではないかと考えました。高齢者、病床の子ども、ハンディーキャップのある方、またその家族を中心とした広く一般の方たちに、ぬいぐるみの旅の代行、斡旋などを行うことで、明るく活力ある生活の応援をすることができるのではないかと考えました。
トラベルプロジェクト開始から10年を経た今、より多くの人に理解していただき、サポートしていただけるよう、またより広い活動範囲を求めて、NPO法人化いたしました。

ぬいぐるみが好きな方、ぬいぐるみを作るのが好きな方、写真を撮るのが好きな方、旅をするのが好きな方、人になにかを伝えるのが好きな方、自分の楽しみをほかの方にもおすそわけしたい方など、いろいろな方に参加していただき、楽しい活動が広がっていくことを目指していきたいと思っております。

2013年2月